よーだの独り言 その4
当たるも八卦当たらぬも八卦 2014
2014年はどんな年?
新年になりました。
この時期のお約束として、「今年はどういう年になる」等の話題が上がります。
まあ、個人にしろ、国にしろ、「運勢」というものは、年が改まったからといって、その日を境に切り替わるものではないですが。
ちょっと考えればわかりますけどね。
今年は、去年と違って、こういう年になりますよ、なんてのは(営業妨害?になりますが)占い屋の戯言に過ぎません。
運勢、運命なんてものは、少しづつ、徐々に変化していくものです。
だから日本の運勢というのも、ここ数年の流れの延長線上にあるに過ぎません。
今年になったからといって、劇的に変わるわけが無いのです。
そう見えたとしても、その予兆は必ず数年前から起きています。
だから、賢明な人はそのわずかな予兆を捉えて日本の、あるいは個人の行く末をある程度予測する事が可能でしょう。
ただ、それが出来る人が限られているというだけで。
かく言う自分もそれが出来てないのでこんな事になってるわけでして。
で、それが出来ない人はどうするかというと、占い屋さんに頼るわけです。
古今東西、占い屋さんが絶える事が無いのは、人間の本質を示唆しており、非常に興味深いですが。
あ、言っておきますが、僕は決して占い屋さん全員を非難しているとかバカにしているわけではありません(酷いのがいるのは事実ですが)。
余興ですが、今年もいろいろな人が、「今年はこうなる」なんて言ってますので、いくつかご紹介してみましょう。
一年経って振り返ってみて、どれくらい当たっていたか確認するのも、また一興。
まあ、正反対の予言してる人がたくさんいるんですけどね(笑)。
なお、ネット上に跋扈しているものや、ある意味有名な人たち(笑)の予言はメチャクチャ面白いのだけど、面白過ぎてトンデモの領域にはいっているので、いくら「予言」といえども割愛致しました(笑)。
【自然災害】
・東海地方の地震による液状化が懸念。2〜6月頃。(小野十傳)
・千葉・茨城県あたりが危ない。マグニチュード6以上。7〜9月頃。(やましたやすこ)
・自然災害は起きるが、大規模なものは今年は無い。(小林世征、マギー)
【政治経済】
・アベノミクスは消費税増税により失敗。ゴールデンウィークあたりに失速。オバマ政権は7月までに大きなミスを犯す。(小野十傳)
・アベノミクスは穏やかに破綻していく。失敗は徐々に表面化していく。中国の大気汚染が近隣諸国を破壊する。(松村潔)
・安倍政権の政策は大手企業の一部が一時的に恩恵を受けるだけで、日本は迷走していく。中国の経済破綻が現実化。(志野令数)
・右傾化により安倍政権は支持率を維持。消費税増税による景気冷え込みも予想を下回る。(高橋桐矢)
・中国との摩擦がアジアで拡大。日中・日韓関係はより険悪に。(ヘイズ中村)
【流行】
・五輪を機にロシアブーム。ロシア民謡やキャラクターグッズが見直される。(小野十傳)
・インフルエンザが大流行。アイドル・お笑い系は低迷。日本人のノーベル賞受賞者の可能性。(小林世征)
・呼吸器系の病気が流行。中国の大気汚染が原因。(マギー、松村潔)
・英語習得・海外留学がブーム。(やましたやすこ)
・・・・・えーと。
無難なのを集めたら、あまり面白くありませんね。(^ω^;)
やっぱりトンデモでいいから、刺激的なのを載せればよかったかな(笑)。
(2014.January)
映画「ゼロ・グラビティ」レビュー
「リアル」を装ったメタファー映画(ネタバレあり)
『ゼロ・グラビティ』見てきました。
極力情報を入れないようにしていたので、僕としてはかなりハイクォリティな出来だと思いました。
久々に「面白い映画を観た!」という感じで良かったです。
ただし、合わない人は、退屈な映画に感じるかもしれません。
内容としてはSFです。おそらく、時間軸の違う近未来の設定。
リアルさに騙されて「アポロ13」みたいな映画と勘違いする人が続出する予感。
多少観る人を選ぶ映画のような気もします。
実際、ボロクソに批評しているレビューも数多く見かけます。
そのほとんどが、「映画の内容が事実と違ってデタラメだらけだ」、「ストーリーが無い上っ面だけの映画」という批判です。
その意見もわかるのですが、実際僕が観て面白かったのがすべてだし、ドキュメンタリーを観たかったわけでもないので、そこらへんは気になりません。
人には合う、合わないがありますし、こればかりはしょうがないので、そんな人はドキュメンタリーなどを観た方が良いと思います。
さて、話の内容としては、宇宙空間からのサバイバル。
SFでは昔からたくさんの作品で扱われて来たシンプルなストーリーです。
ただ、『スター・ウォーズ』がありきたりなスペースオペラでありながら、それを「絵で見せた」衝撃により評価されたように、こちらも宇宙の怖さを「絵で見せた」事が凄いと思いました。
実際、観終わった時には、「宇宙怖い、行きたくない(((;゚Д゚))))」ですよ(笑)。
ところで、この映画が特徴的なのは、サンドラ・ブロック演ずるライアン博士と、ジョージ・クルーニー演ずるマット中尉の二人しか出て来ないというところです。
後は声だけの出演です。
正確に言うと、もう一人「顔出し」あるんですけど、それがですね・・・・・(以下ネタバレ省略)
つまり「密室劇」なんですよ。宇宙空間だけど。
だから俳優さんの演技力が作品の出来を左右してしまうんですが、それはもうこのお二人なので、なんの心配もいりません。
相変わらずサンドラ・ブロックの演技は上手いですよ。おばさんになっちゃったけど(失礼)。
まあ、僕と10歳も離れてませんからね。(^ω^;)
ちなみに、いくら俳優さんががんばっても、吹き替え版の場合、吹き替えやった人がぶち壊しにしてしまう場合がよくあります。
それも、長年サンドラ・ブロックと、ジョージ・クルーニーの吹き替えをやっている声優さんたちが担当していますので、こちらも心配いりません。
やっぱり「餅は餅屋」ということで、洋画の吹き替えやアニメは本職の声優さんがやるのが一番ですよ。
話題作りだけの為に、ド素人の芸能人を使われていたら興醒めもいいとこでした。
というか、字幕版の方で見てましたね。
話を戻しますが、この映画のもうひとつ特徴的だと思ったのは、あちこちに暗喩が垣間見えるという事です。
・・・・・というか、暗喩だらけです(苦笑)。
これも他のレビューやら何やらでさんざん言及されていることなんですけど。
おそらく所々違和感、というか不自然な感じを受けたり、「事実と違う」という批判が出たりするのは、暗喩を優先させた演出だからでしょうね。
これは賛否両論あるでしょうけど、前に言いました、「アポロ13」みたいな映画だと思って観た人は、文句が出るでしょうね。
僕としては最初のあたりから、現実世界と時間軸の違う平行世界が舞台だなと思って観てましたから、演出として楽しみましたけど。
暗喩についてはあちこちで言われてますし、いちいち言及すると全部ネタバレになってしまいますが、ひとつだけ。
ラストシーンで、ライアン博士が帰還した地上で、すっくと立ち上がり、原題タイトルの『Gravity』が画面にバーンと現れた時は、「ああ、そういう事か」と軽い衝撃を受けました。
原題と邦題では、意味が逆になってしまってるんですね。
これも邦題がこれで良かったのかどうかと論争になってますが、映画の内容を考えると悩ましいところです。
最後に、この映画、地味なので地上波TVでやるかわかりませんが、もしやったとしても、あるいはDVDで出たとしても、映画館で観た場合の半分以下も面白さが伝わらないと思います。
これは断言しますが、この映画こそ、映画館の巨大スクリーンとハイスペックな音響設備で見るべきものです。
一種の体感映画ですね。
そろそろ上映期間終了の映画館も多いと思いますが、興味を持って観てみたいと思った人は、セカンドランの機会を捉えてぜひ映画館でご観賞ください。
(2014.January)
映画「この世界の片隅に」レビュー
個人的には「日常系」の傑作
小説「ハケンアニメ!」レビュー(ネタバレ無し)
決して恵まれているとは言えない業界を、情熱を持って生きる人たち
このサイトの幽霊共同管理人の英介から借りて読んだ小説である。
レビューというか、単なる感想。
タイトルを見て、
「派遣アニメ」と思うのは普通の人。
「覇権アニメ」と思うのはアニオタ、もとい、アニメファン(笑)。
僕はダブルミーニングの内容かと思ったが、ストレートに覇権アニメのお話でした。
ちなみに覇権アニメとは何ぞや、というと、アニメが放送される1クール(3か月、通常は1〜3月、4〜6月、7〜9月、10〜12月)の中で一番人気が出た作品のことである。
この言葉は、「けいおん!」が放送されていた頃から、すでにファンの間で言われてたような気がする。
(僕自身は、あまりこの言葉は好きではない)
もっとも、その定義は曖昧で、人気と言っても円盤の売り上げなのか、視聴率なのか、はたまたアニメ板でのスレの伸び具合なのか(笑)、定かではない。
CLAMPの表紙絵を見ると完全にライトノベルだが(笑)、作者は直木賞作家の辻村深月である。
まあライトノベルと一口に言っても玉石混交であり、別に悪口を言うつもりはないのだが、昔、本屋さんのライトノベルコーナーで、面白そうだなと思って少し立ち読みしたら、中学生の作文を読まされてしまったので、あまり良い印象は無い(笑)。
閑話休題。
ただ、「読みやすさ」という点では、本来の「ライトノベル」の意味であると思うが、サクサク読める。
つまり、面白い。少し厚めの分量に怯むかもしれないが、騙されたと思ってお読み頂きたい。
内容は、アニメ業界に生きる人たちを描いた群像劇である。三つの短編+αで構成されており、前作で出て来た脇役が次の短編で主役になるという形で、それぞれの物語がリンクしている。
いわゆる業界モノに分類される話だが、アニメ業界に興味のある人も無い人も、読み進むうちに登場人物の情熱に巻き込まれていくだろう。
特に第三章は(一章と二章が絡んで来て)面白い。
ベタではあるが、やはり情熱を持った人々の話は良いなあと思った。
池井戸潤あたりの企業小説に通じるものもあるかもしれない。
この作者であるが、藤子不二雄が好きだという話を以前聞いた事があるので、アニメファンだったのか?と思ったら、そうでもないらしい。
巻末の新房監督との対談でも触れているが、相当深く一から取材して書いたらしい。
これは凄い。何も知らずに読んだら、ディープなアニメファンが書いたとしか思えない。
2ch(今は5chかw)のアニメ板で、しばしば話題になるような、あるあるネタのオンパレードである。
作中に出てくるアニメのタイトルなんかも、たぶん元ネタはアレであろうと思えるものがあり、少しニヤッとする。
元々アニメの知識が無いのによく書いたなあとも思うが、さすがプロというところだろう。
だてに各種文学賞を受賞しているわけではない。
マガジンハウス文庫 税別880円。
(2017.November)
人間も動物もみな平等
・熊、鹿、猪、猿等は「山に餌がないから人里に降りてくる」のではなく「山に豊富に餌があって人里に来るほど数が増えてる」が恐らく正解
人間も所詮は動物
・アメリカで女児型セックスロボット(主に日本製)の輸入禁止へ。「こんなの使うやつは性犯罪者」と断罪
少し前の記事ですが、
おいおい、いつの間にそんなロボットが開発されてたんだ?
というのが正直な感想です(笑)。
おおかた、オリエント工業のラブドールみたいなものを指してるんでしょうけど、こういうの見ると本当にアメリカ人ってバカだと思います(失礼)。
ロリについて日本と比べ物にならないくらいタブーだというのはわかるけど、何でこういう考え方になってしまうのか。
人間において、ある一定数の性癖異常者は必ず現れます。
本能に基づくものだから、更生というか、矯正させようとするだけ無駄です。
ならば犯罪を起こさせないようにするためなら、このようなロボットははあってもいいと思いますけどね。
性犯罪がゼロにはならないでしょうけど、あった方がかなり低い数字で発生件数を抑えられると思います。
(アメリカのことだから、そのうちロボットにも人権がある!なんて人権屋弁護士が騒ぎ出すかもしれないですけど)
昔と比べたらいけないかもしれませんが、江戸幕府が吉原を作ったのは、圧倒的に男性人口が多いという江戸の特殊性からの治安対策。
今の時代だって風俗産業があるから、性犯罪率がある程度抑えられているのと一緒です。
こんな事をいうとフェミの連中が目を吊り上げて怒りそうですが、それは単に男の生理を理解していないからです。
人間なんて聖人君子ばかりじゃないです。
大脳より小脳が優位になってる、獣に近い人間がたくさんいます。
試しに風俗産業を全面禁止にしてみるといいです。
性犯罪が爆発的に増えるから。
同じく「人間とは何か」がわかっていない連中がやった、禁酒法の顛末を見てみるといいです。
綺麗事を言う連中に限って、歴史から何も学んでいません。
(2018.September)